通訳者になるには

英語の場合

通訳会社が経営する講座に通う

通訳関係の本や雑誌などには、この方法が王道として紹介されていることが多いのは、広告主の対するサービスとしての要素もあるので、あまり真に受けないこと。通訳講座を受講するのであれば、英語力が高くなってから参加すること。TOEICで満点近くに行かないのであれば、まずは英語力を身につけるのが時間的にも経済的にも効率的。AUdibleやアマゾンKindleの利用など、英語力を高める手段はいくらでもある。TOEICは、非常に簡単な内容なので、TOEICの点数が高くても、通訳の素質があるかどうかは分からない。TOEICの点数から分かることは、「大学を卒業する程度の年齢になっても点数が満点近くになっていない場合には、一流の通訳になるのは無理」ということだけ。このテストで、ミス以外の理由で点数を失うのは、英語の基本が出来ていない証拠である。

大学の通訳養成講座を受ける

大学の授業料は定額制なので、機会のある人は受けてみるといいだろう。特に著名な通訳者が講師である場合には、質も高いことが期待できる。ただし、学生の学力が低い場合には、講師としてもあまり高いレベルの授業は出来ないだろう。

実務経験を通して通訳技術を習得する

この方法で通訳者になっている例は、少ないとの記述がいろいろなメディアで見られるが実際にはもっと多いだろう。通訳講座では、英語や通訳技術を教えることは出来ても、各種業界の知識を得ることは出来ない。業界知識、実務知識があることは通訳をする上で非常にプラスになる。特に、ネイティブ以外の通訳をする場合はそうだ。

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現地採用社員として通訳経験を積む

この方法を一番おすすめする。実務経験を積むことが出来ることは大きな財産になる。特に、工場の通訳など、汎用性のある知識を得られる仕事が良いだろう。あまりハイテクな仕事は汎用性がない。また、あまり大きな会社は業務が細分化しており、すぐにマンネリになるのでおすすめしない。一番良いのは、工場立ち上げ段階から参加し、人材採用、ISO準備、労働紛争など幅広い範囲での通訳を経験することだ。フリーランスの通訳には、専門性よりも、幅広い知識が役に立つ。専門用語は分からなくても良いが、ISOを知らないのでは話しにならない。

いきなりフリーランスになる

フリーランスの時間当たり所得の高さが魅力に感じるかも知れないが、当初は、現地採用社員として実力を身につけることをおすすめする。フリーランスであれば、通訳の質が低ければ次からは仕事は来ないが、現地採用社員であれば、教育期間として多めに見てくれる。